小学校の先生になるには?教員免許の仕組みとその取り方を解説!
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この記事では、日本で小学校の教員免許を取得する方法について紹介します。
この記事をご覧になっている多くの方は、きっと教員になろうという熱意を持たれている方だと思います。
大体の場合は、大学へ進学して単位を取得すれば可能ですが、実はそれだけではありません。
社会人でも、毎日大学へ通うことなく単位が取得できる方法もあります。
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小学校教員免許は、3種類
小学校の教員免許は、専修、一種、二種の3種類があります。
専修からそれぞれ、大学院卒業相当、大学卒業相当、短大卒業相当の免許を差しますが、
免許の種類が違うから、指導できる範囲が異なるわけではありません。
どの免許を有していても、小学校教員としての扱いは同じです。
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では、どこで差が生まれるかというと、多くの場合は給与に反映されます。
やはり、院卒の専修免許を持っている人の方が、初任給が高い傾向にあります。
ただ、院を卒業するときは最短でも24歳なので、22歳で採用された大卒で一種もちの先生と
同時期の給料に差は見られないらしいです。
二種は少し厳しい
教員としての立場は変わりませんが、
二種免許は2年で取得できてしまうからか、
一種免許へ切り替える努力規定が設けられています。
どういうことかというと、教員になっても、教育委員会から講習へ行くように言われる可能性があるのです。
今から免許を取るのであれば、初めから一種を狙うのが良いでしょう。
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大学が免許取得の王道
さて、いよいよ免許取得の話に入りますが、
結論から言えば、大学に入って免許を取得するのが最もな近道です。
とりあえず落第せずに一定の単位を取れば、
卒業と同時に自動的に免許はもらえます。
教員の道を固く志しているのではあれば、教員養成大学に入るのが良いでしょう。
多くの大学が附属学校を持つので、
先進的な教育法や授業に触れる機会が高まりますし、
自分と同じく教員を志望する仲間がたくさんいますので、
互いに切磋琢磨することができます。
逆に、教員以外の道と悩んでいる場合は、
総合大学へ行くことをおすすめします。
なぜかというと、教員養成系の大学へ進学した後に、教員を諦めてしまうと
就職でも圧倒的不利になってしまいますし、
それ以降受ける講義に対するモチベーションも上がらないからです。時間と金の無駄。
また、総合大学の方が、多種多様の価値観をもつ人に出会えるので、
自分の視野を広げることができるメリットもあります。
教育界では、大学のブランドに価値はない
では、どこの大学がおすすめかといいますと、
正直教員の世界で出身大学のブランドはまったく役に立ちません。
一流大出身でありながら、学級経営が下手な先生もいますし、
無名の大学の出でありながら、ものすごく授業がうまい先生も数多くいらっしゃいます。
ですから、小学校の免許が取れればどこの大学でも良いでしょう。
他には、
- 自分が学びたいことが学べるか
- 副免許状(中高・特支など)が取りやすいか
といったポイントで選びましょう。
特に、副免については、持っていれば自分のステータスを上げることに役立ちますし、取得のための講義を受ける中で、小中高のつながりについても理解することができるので、絶対取った方が良いです。
ちなみに、僕も副免として幼稚園、中学校(社会)、高等学校(公民)を取りました。その分、単位もかなり増えましたけどね(苦笑)
小学校免許の門は、意外に狭い
中高の免許は、実は教育系以外の学部や学科でも取れる場合が多いです。
例えば、中高の社会科は文系の学部・学科であれば、教員免許用の単位を追加で取れば大体取得できます。
なぜかというと、社会科は地歴公民と扱う分野の範囲が広いので、
大学の学科区分でいうところの政治・法・経済・歴史・地理・社会学等のほとんどの学部とつながるからです。
ですから、自分の所属している学科の単位に少しの単位を加算するだけで取れてしまうのです。
同じように、文学部であれば国語科の免許は容易に取得できます。
しかし、小学校は基本的に全教科を指導するので、教育学専門の学科に入らないと取得できないことがほとんどです。
また、中学校・高等学校系の学科の人が小学校の教員免許を副免で取ろうとすると、自分の専門とする教科以外も履修する必要があるため、膨大な単位を追加で取らなければなりません。
ですから、少しでも小学校の教員になりたいと思っているなら、
初めから小学校課程の学科を志望するのが賢明です。
社会人になってからなら、通信制がおすすめ
社会人として働きながら、教員免許を取得したいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、通信制大学をおすすめします。
通信制大学なら毎日大学へ通う必要がないので、自分のライフスタイルに合わせて免許取得を目指すことができます。
もちろん一種も取得できますし、教員採用試験対策も実施している大学もあるので、通信制だからといってサポートが薄いなんて心配もありません。
下記のサイトで詳しく紹介されていますので、ご参考までに。
小学校教員の免許が取得できる通信制大学の一覧は、こちらのサイトから。
実習は必須
通信制で気をつけて欲しいことが1つ。
それは、通信制であっても、介護等体験と教育実習は必須であるということです。
教育実習は言わずもがなですが、介護等体験についてはあまり認知されていないようで、
大学に入ってから「そんなものがあったのか!」と知る人も、少なくありません。
(自分がまさにそうでした。)
義務教育諸学校の教育職員免許状を教育職員免許法5条別表第1で授与を受けるにあたっては、社会福祉施設や特別支援学校などにおいて、文部科学大臣が定める期間(7日間)、介護等の体験を行わなければならない。
(Wikipediaより)
また、実習はだいたい3〜4週間で、実習校は自分でアポを取るのが普通です。
社会人として働いている傍らで実習をするのは限りなく不可能に近いので、
この頃にはもう勤めている会社を退職している方が良いです。
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その熱意、忘れないで。
教員免許の取り方は、一通り理解していただけたでしょうか。
ここまで読んでくださったあなたは、絶対教員になるぞ!と、並々ならぬ情熱を燃やされていることでしょう。
ですが、教員として働いている自分から言わせれば、熱意だけで教員はやっていけないのが現実です。
![拝啓、教員を志望するあなたへ贈る手紙。](https://shigereco.com/wp-content/uploads/2019/02/dear-teachers_catch-100x100.jpg)
拝啓、教員を志望するあなたへ贈る手紙。
先生を夢見て日々励んでいる、教員志望の大学生の皆さんに、この手紙を贈ります。
http://shigereco.com/school/dear-teachers/
子ども相手とはいえ教員は、殊に日本においてはかなり多忙で、報われない職業です。
それでも、あなたには教員の道を進む覚悟がありますでしょうか?
…まあ、ここまで読まれた貴方にこのような質問は愚問だったかもしれません。
熱意だけではやっていけないのもそうですが、
教員にまず求められるものは、教育に対する熱意です。
今抱いているその教員への憧れ・情熱を、
教壇に立って子どもたちと向かい合ったときも持ち続けていってください。
きっと、できます。
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