指導要録を速攻で片付けるための4つのポイントとは?

この記事では、指導要録を手早く終わらせるためのテクニックについて紹介します。

多くの小学校では、そろそろ卒業式を終えたころでしょうか。

先生方、今年も1年大変お疲れ様でした!

…と言いたいところですが、終わったら終わったであれがやって来てしまいますね…

そう、指導要録

僕も初任のときは書き終えるのに1週間もかかっていましたが、今年はものの2日間で書き終えることができました。

そもそも指導要録って?

初任の先生だと、要録の存在を初めて知る方もいらっしゃるかもしれません。

まずは指導要録の存在意義についてしっかりと押さえましょう。

イメージとしては、「真の通知表」

端的に言うと、指導要録とは在学する児童生徒の学習の記録を残したものです。

え、それって毎年通知表として出してるよ?

確かに、子どもの成績についてはほとんどの学校で学期毎に通知表として家庭に配付していますね。

指導要録と通知表の最大の違いは、「公簿」であるかどうかです。

指導要録は、文科省が定める公簿に当たるので作成が義務づけられていますが、
通知表は公簿では「ない」ので、その作成は任意となっています。

現に通知表を作らない小学校が、一部の私立や国立大附属小などで存在します。

とはいえど、それ以外のところについては共通点が多く、
指導要録でも各教科の成績や総合的な学習、外国語活動等の評価文、総合所見などの「指導に関する記録」を記述します。

それに加えて、児童や保護者名、住所や入学前の経歴などを記載する「学籍に関する記録」があり、この2種類の記録によって指導要録は成り立ちます。

通知表は子どもの頑張りを認めて励ます目的もあるので、僕もときどきお情けでちょっと評価をかさ増しすることがあります(主に実技教科)。

でも、指導要録はあくまで「学習の記録」。目的に沿うならば、お情け無用で本来の学績をつけなければならないので、ある意味「真の通知表」と言えるでしょう

速攻で終わらせる、4つのポイント

できれば年度末処理を早く済ませて新年度の準備をしたいこの時期。

ネックとなるこの指導要録を効率よく終わらせるためには、どうしたら良いのでしょうか。

大丈夫。コツさえ掴めば、ほぼ無心状態で高速作業ができるよ。

3種の神器を揃える

指導要録の電子化が少しずつ進んでいますが、それでも手書きの学校が多いのが現実。

手書きの指導要録を素早く仕上げるために、まずは要録3種の神器を用意しましょう。

スタンプセット

指導要録の各教科の学習状況はA,B,Cの3段階で評価します。
これを全員分手書きで書いていたら、手が死ぬのは明白です。

ほとんどの先生は、ABCや数字、◯などの記号のスタンプセットを使用しています。

これがあるのとないのとでは、作業効率は雲泥の差です。

ゲルインキボールペン

文字を各部分には、ゲルインキボールペンを使用しましょう。

油性ボールペンだと、文字の初めや終わりが掠れて見栄えが悪いですし、
ゲルインキに比べて頻繁にインクの目詰まりが起きるので、時間の無駄です。

ただでさえ書くことが多いので、細めのタイプを選ぶと良いです。
ただ、細すぎるとインクの目詰まりの心配が出てきます。

おすすめの太さはおよそ0.4。太すぎず細すぎずで、ちょうど良いです。

電動消しゴム

え、要録ってペンで書くんでしょ?消しゴムは必要ないんじゃない?

いいえ、ここでの「消しゴム」とは、「砂消しゴム」と呼ばれる消しゴムを指します。

指導要録は公簿なので、誤字を修正液や修正テープで訂正するのはNGです。

そのため、訂正する場合は紙の表面を削ってインクを取り除くという荒療治をしなければなりません。

砂消しゴムは天然ゴムに研磨剤を混ぜて作られているので、これで字を擦ることで紙面を削ることができるわけですね。

とはいえ、人力で削ろうとすると結構根気がいる作業となるので、ここは電気の力を借りましょう。

電動消しゴムの本体は、安いものなら1000円以下で買えますが、
パワーが効率に大きく影響するので、できるだけパワフルなものを選ぶのが◎。

うっかり紙を削りすぎて穴が空けないようにね(体験談)
プラス(PLUS) 電動消しゴム(電池式) 電動字消器NO.20 ER-020  48-103

セクション毎に終わらせていく

記述する場所が多すぎて、一目でやる気を失う指導要録は、一人ずつ完成させていくのではなく、部分に分けて全員分を一気に攻略していきましょう。

例えば、初めは出欠席の部分を全員分、その次に総合的な学習の部分を全員分…といった具合です。

僕は初めに手書きで書かなければいけない部分を先に済ませ、その後にスタンプで済ませられる部分を攻略しています。

序盤はしんどいですが、そこさえ終わればあとは坂道を下るような気分でのびのびと処理していくことができます。

通知表を活用する

初めに、指導要録は指導要録と被っている部分がかなり多いと述べました。

つまり、被っているところは通知表の評価や文を流用してしまえば良いのです。

要録のためだけの所見文を書くなんて愚の骨頂。利用できるものは利用しましょう。

ただ、通知表と指導要録の目的の違いから、要録に記載するときの書き方には気をつけましょう。

例えば、要録は敬体ではなく文体で所見文を書きます。

要録の書き方については様々な参考書が出版されていますので、1冊持っておくと安心です。

要録を見越した材料の準備を

中学年、高学年へ上がるにつれて、総合的な学習や外国語活動など、文章で記述しなければならない部分が増えていきます。

要録を書くときになってから思い出すのはしんどいです。
ですから、普段から要録を書くことを見越した材料の準備をしておくことが大切です。

例えば、外国語活動は3観点で記述しなければなりませんが、
通知表の評価文を、1学期1観点で記述しておけば、1年間で3観点の評価文が揃います。

「うちは2学期までしか通知表で記述しないよ」といった学校なら、
残った1観点については子どもたちに振り返りを書かせておいて、そのプリントを参考にすれば解決です。

ペーパーテストで測れない教科も、数字で判断する

国社算理は、ペーパーテストがあるのでA,B,Cの判断が比較的容易です。
しかし、実技系の教科ではそうはいかなくなるので、評価に悩むことでしょう。

実技の評価については、僕はこのように決定しています。

  1. 評価してきた項目を、要録の観点別に分けて集計する。
    (A→3点、B→2点、C→1点)
  2. 平均値を出し、次の基準に沿ってA,B,Cを決定する。
    平均値が2.55以上→A、1.8以上→B、未満ならC

2.55などの数値は、自分の職場でペーパーテストに基づいて通知表をつけるときの基準がA=85%以上、B=85%未満60%以上と統一されているからです。

ここの数値は、勤めている学校に合わせて変えても良いと思います。

評価した記録をデータ化してExcelで関数を使って自動化させておくとなお良し!

どうせ誰も見ないよ

子どもの評価を機械的に処理するのはどうなの?と躊躇うかもしれません。

ですが、そもそもこの指導要録、情報開示請求があれば見せなければなりませんが、

基本的に誰も見ません。

中学校や高校だと調査書代わりとして使用することもあるみたいですが、
小学校においては中学校や転校先の小学校へ送る以外の活用法がありません。

形骸化した公簿に時間をかけて、何の意味があるのでしょうか。

そんなことに時間を割くくらいなら、
少しでも子どもに還元されることに使った方が良いですよね。

早急に、指導要録の電子化を望みます!