【年長児ママ必読!】小学校入学までに育てておきたい、5つの態度・習慣とその育て方
さて、前回は小学校の勉強で大きくつまずかないように、今のうちに育てておきたい感性や感覚についてお話ししました。
今回は、学校生活を送る上で育てておきたい態度や習慣についてお伝えします。身についていないと、先生から「問題児」として見られてしまうかも…?
育てておきたい5つの態度・習慣とその育て方
僕が、子どもに身につけておきたいと思う態度・習慣は次の5つです。
- 話をしっかり聞く
- ルールを守る
- 早寝早起き朝ごはん
- 自分のことは自分でする
- ありがとうを言う
1.話をしっかり聞く
男の子がいるご家庭は要注意。
「話を聞いていない」というのは、先生が叱る要因の中でもトップクラスです。これを読んでいる貴方も、「あ〜確かにうちの子全っ然話聞かないからよく叱ってるわ…」と思っていたりするかもしれませんね。
発達障害が原因であることもありますが、基本的に男性の脳というのは直列思考と呼ばれていまして、1つのことにしか集中できないようになっています。ですから、一たび何か興味が引かれるものが視界に入ってきたり、何か気になったことが思い浮かんだりした途端、話が頭に入ってこなくなるんですね。偉そうに語っている僕も、小学生の頃は通知表で話を聞く態度が悪いと書かれたことがあります(苦笑)
話をしっかり聞けるようにするためには、話をちゃんと聞かなきゃ!という状況を作ること。例えば、
- 目線の高さを子どもに合わせて話す
- 子どもが聴き取れる速さでゆっくり話す
- 「ママが今話したことは何?」と、話の内容を言わせる
といった方法が考えられます。一朝一夕では改善されませんが、根気強く行っていきましょう。
2.ルールを守る
学校での生活は集団生活と同義。集団のルールを守ることは、幼稚園・保育園以上に強く求められます。
ですから、勝手に立ち歩くなど、自分が好きなときに好きなことをしたり、自分のワガママを押し通そうとしたりする子は、集団において「迷惑な存在」となります。そうなると、その子の居場所も教室の中からだんだんとなくなってしまうので、何としてもルールを守ろうとする態度は育てておきたいものです。
5、6歳というのは、人間の言葉を話し、理解できるとはいえ、まだまだ動物的なところが多い年頃です。ルールを破ったとき、破ったことを頭ごなしに叱るだけでは全く意味がありません。ルールを守る必要性をわからせる必要があります。
具体的な方法だと、
- なぜ守らなければならないのかを話す
- 「こういうことをされると私は悲しくなる」と、自分の気持ちを伝える
- 「こういうことをすると、あなたはこのような損をする」と、自分が被るデメリットを伝える
- 「おもちゃを片付けないと捨てるよ!」と勧告し、実行しないなら子どもに見つからない場所におもちゃを隠して本当に捨てたように見せる
といったことが挙げられます。特に、親が悲しむことは子どもにとっても悲しいことなので、親の気持ちを添えてルールを守ってほしい旨を伝えることは、人を思いやる気持ちを育てるという面でも有効でしょう。
3.早寝早起き朝ごはん
共働きの家庭が多い現代社会ではなかなか難しいかもしれませんが、これも、特に幼少期の子どもにとっては本当に大切。朝ごはんの重要性は、こちらのリンクに詳しく書かれています。
成績不振の子どもは、早寝早起きの習慣が崩れている場合が多いです。2018年3月にショップ・ジャパンが行った調査では、子どもの睡眠不足の理由で最も多かったのが「テレビを夜遅くまで見ている(33.9%)」で、メディアとの関わり方が睡眠に大きく影響するようです。
6歳児であれば、少なくとも10時間の睡眠時間は必要です。7時に起きるとしても、21時には寝ていないといけません。テレビを見た直後は、脳が興奮して眠りに就きづらいので、就寝1時間前までにはテレビの視聴をやめさせましょう。どうしてもお子さんが見たい番組がある場合は、録画して休日に観せてあげれば良いです。
4.自分のことは自分でする
先生は数十人の子どもを見なければならないので、たった1人の子どもにいつまでも構ってあげることは、残念ながら不可能です。周りの子に置いて行かれないようにするためには、自分でできることを増やしておくことがとても大事になってきます。
入学までに以下のことが1人でできるようになっていると良いでしょう。
- 出したものを、もとの場所に戻すことができる。
- 箸やスプーンを正しく使って食べることができる。
- 蛇口をひねって水を出すことができる。
- 必要な道具を忘れずに準備することができる。
- 正しく便器を狙って排泄ができる(水を流すところまで)。
- 脱いだ服をきちんと畳むことができる。
蛇口は意外かもしれませんが、近年レバー式のものが増えていますよね。同様に、トイレも最近自動で流してくれるものが増えていて、立ち上がったら勝手に流れていくと思っている子もいるみたいです。おうちのトイレがスイッチ式で流し方がわからないなんてこともありそうです。公園やデパートなど、レバーで水を流す経験をさせましょう。
自分でできることを増やすのには、基本的には親と一緒に行うといいです。初めは親が手伝いながら、少しずつ、子どもがやる範囲を広げていきます。そして、できたら大いに褒めてあげましょう。「もう1人でできるよ!」と、子どもに言わせたものなら、しめたものです。
5.ありがとうを言う
えっ?と思われるかもしれませんが、子どもは多くのことを周りの大人に助けてももらいながら生活しています。
それが子どもにとっての「普通の日常」なので、何かをしてもらうことのありがたさに気づいていません。だから、学校でも友達に鉛筆を拾ってもらったとき、自分の給食を配膳してもらえたとき、何も言わずにあたかもしてもらって当然のような顔でいる子がいるのです。
どんな小さなことに対しても、「ありがとう」と感謝の気持ちがもてる子の周りには、自然と友達が集まってきます。その気持ちをもたせるためには、子どもにとって最も身近な家族が、手伝いをしてくれたときなどに、「ありがとう」の言葉をたくさんかけてあげることが一番です。
決して「ありがとうの言葉はないの!?」と言ってはいけません。感謝は、強制されてするものではないからです。お子さんがありがとうを言わないのは、もしかしたらわたしたち大人が「ありがとう」とあまり言ってないのかもしれませんよ。
「問題児」のレッテルを貼られないために
いかがでしたか。
上に挙げた5つの習慣・態度は、子どもによってはなかなかできないことがあると思います。ですが、それができることを目指す意識があるのかどうか、それだけでも大きな差は生じます。「別にルール守んなくてもいいし〜」と考える子は、いつまでたって規則遵守の姿勢は育ちません。
一たび先生に「問題児」と目をつけられると、いいことはほとんどありません。どんなときも「あいつは問題児だから」という見られ方をされてしまうからです。本当は、いいところがたくさんあるにも関らず、です。そもそも、そのような見方をするような先生がいてはならないんですけどね…
先生からの見られ方を抜きにしても、子どもができることが増えるのはとても良いこと。早すぎるなんてことは何一つありませんから、今からでも始めて見ることをおすすめします。
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