教員が転職活動をスタートするときの、2つのコツ。

 

この記事は、転職を始めるときの基本について書かれています。

 

さあ、いよいよ転職を決意した先生方。

すばらしい英断をしましたね!

 

その一方で、「本当に転職できるのだろうか」と、不安な気持ちもきっとありますよね。

右キャプション
右キャプション
しかも今はコロナで転職市場も冷ややかです…(2020年7月)

また、「始めるにしても、何からすればいいんだ?」と

走り出す方向がわからない方もいるはず。

 

でも大丈夫。

きちんと準備と対策さえすれば、転職は必ず成功できます!

気持ちが先走って転ばないように、転職を始めるときにするべき2つのことについて

自分の体験を交えながら説明していきます。

ヒロシゲ
ヒロシゲ
先生じゃなくても、転職を考えている方々に共通することが多くあると思います。

1. 退職する時期を決める

スタートするのにいきなり終わりの話かよ!笑

いえいえ、終わりを決めないと困る2つの理由があります。

本腰が入らない

1つ目は、本気で転職活動に臨めないから。

退職してから転職するのなら話は別ですが、

在職中に転職活動をするのは、かなり大変というのが本音です。

 

しかも、在職中であれば社会的にも経済的にも安定しているから、

「まあ、明日からでもいいかなー」とか、

「来年から本気でやるかー」と、ついつい先延ばしにしてしまいがちです。

 

終わりの時期を決める、つまり退職時期を決めれば、

期限を自分で伸ばせなくなります。背水の陣です。

適度な緊張感と焦燥感をもって望む環境づくりが、成功への土台となります。

3月以外に退職すると、迷惑がかかる

先生が転職するなら、退職時期はもちろん年度末の1択です。

今担任、担当している学年や学級の面倒を最後まで見て、
自分の役割をきちんと果たしてから去りましょう。

 

3月以外に退職すると、

残された先生はあなたの代わりの先生を探したり、

校務分掌を肩代わりしたり、

あなたがいなくなったことにショックを受けた子どものケアをしたりなど、

多大な迷惑をかけることになります。

 

どこの自治体でも、上司(校長)と次年度の動静について面談があるはず。

そこできちんと今年度で転職する意志を伝えれば、退職までの流れもスムーズになります。

立つ鳥跡を濁さず。間違っても急に「今日で辞めます」ってことにならないように。

ヒロシゲ
ヒロシゲ
最初はめっちゃ引き留められるけど、気持ちを強くもって貫きましょう(笑)

2. 武器を集める

2つめのコツは、転職活動を有利にするための武器を身につけること。

ここでいう武器とは、TOEICや資格、SPIや面接対策のことです。

 

子ども相手の仕事である教員の世界はある意味特殊。

ビジネスの世界から見れば、甘々な部分がかなりあります。

ビジネスマンの基本、名刺交換なんてやったことありますか?

署名機能なんて使って、メールを送ったことありますか?

ヒロシゲ
ヒロシゲ
恥ずかしながら、僕は教員時代の7年間やったことがありませんでした(笑)

 

そう、他の業界から見た場合、

残念ながら教員の市場価値はほぼないに等しいのです。

だから、自分の価値を上げるためにスキルや資格を得る必要があります。

 

資格あれば、その業界で働くことの意欲をアピールできますし、

一般教養やスキルを磨けば、教員に対しての偏見を払拭し、
好印象を与えることだってできます。

 

僕はIT系への転職を考えていたので、

ITパスポートや基本情報技術者の資格取得と、

TOEICで履歴書に載せられるレベルの得点(600点以上)を取りました。

面接やSPI対策は後回しでもOK

ビジネスマナーに不安がある先生は

「面接対策もちゃんとした方が良いかも…」と考えるかもしれませんが、

結論から言えば、採用試験に関わる面接やSPI対策は試験直前でもOKです。

というのも、先生になる人というのは

人並み以上に基本的なマナーが備わっていて、

一定水準以上の学力がある方が多いからです。

 

転職活動する場合、リクナビネクストやdudaといった

転職サイト・エージェントを利用するのがセオリーですが、

こういったところで面接指導はしてくれますし、

SPIも大学入試と比べればまったく大したことありません。

 

それよりは、資格やスキル取得に多くの時間を充てましょう。

本職の仕事を速攻で終わらせられるかがカギ

前述した通り、教員をしながらの転職活動はとても大変です。

長時間残業した後に資格取得の勉強、明日の授業準備…

体がいくつあっても足りない日もありますし、

かといって徹夜なんてしてしまったら本業に支障をきたします。

 

ですから、転職活動のための時間を捻出するための

仕事の工夫が必須です。

例えば、こんな工夫をすることで業務量を大幅に減らせます。

 

  • 学級通信のレイアウトをテンプレ化して、余計な装飾を減らす
  • 今年度の校内研究授業は既成の指導案の追試にする
  • 教材は過去のものや他の先生が作ったものを流用する
  • 長期休み中に、使うであろうプリントを大量に刷っておく
  • 宿題の丸付け・点検を子どもたちの活動にする

 

長期休み中のプリント大量印刷は、さる先生の本にあったテクニックです。

たくさんの仕事術が載っているのでおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

転職の成功は、準備が9割占めるとも言われています。

考えなしでスタートせず、きちんと目標と行動を見定めてから走り出せば、

きっと栄光を掴み取ることができますよ!

北野唯我 ダイヤモンド社; 1版 (2018/6/20)